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地元では、あたりまえに杉を梁に使っていましたから、強度がないはずはない、と経験的には思っていました。なぜ建築基準表に書かれたような低い値になるのだろうか・・と調べていったら、建築基準法に記してある数値は、たった3cm角の試験体を破壊して強度を測定しているとのこと。国立林業試験場(現・森林総合研究所)で相談してみたら「実物大の材で実験したら、もっといい結果が出るのでは?」とのアドバイスを受けたので、青年部の仲間達と話し合って、実大材をもちこむことに決めたんです。青年部の仲間である亀井さんの山の木を、正角、平角四種類、計124本、10tトラック1台分!を、県から運送費の分の助成を得て、日本初のスギ実大強度試験に持ち込みました。べいまつより強いという、それまでの常識を破る好結果が出て、勇気づけられました。
この実験がきっかけともなって、その後、徳島県に新しい試験機が導入され、このような実験は何度となく行っています。1990年には、丸太材、太鼓材、平角材のの実大強度比較実験をし、丸太、太鼓、平角の順に強いこと、そして、太鼓や平角にするのでも、白太の部分を残した方が強いことも分かりました。経験的に「強いだろうな」ということを、実際に実験して裏付けていけば、それは家をつくる人や住まい手が漠然ともっている常識をくつがえしていく材料になるんですよね。
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