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  2008.7.12 【シンポジウム】「木造による多様な家づくりを目指して(仮題)」(東京)



   
 2008.7.12
 【シンポジウム予告】「木造による多様な家づくりを目指して(仮題)」
 


 開催趣旨

 


日本は木の国。そして、その木のよさを生かした木造建築をつくる職人技術が高度に発達した国です。築 150 年、200 年という寺社や民家は、今では「伝統構法」とよばれている技術の結晶です。しかし伝統構法は過去のものではありません。今なお生き続けており、循環型社会の構築を考えればむしろ、未来への大きな可能性を秘めているといってよいでしょう。

ところが、この国の建築の基準を定める法律が、伝統構法による家づくりを困難にしています。1950 年、戦後の復興期に大量の住宅を短期間で建設する必要にせまられるなか、劣悪な建物をはびこらせないために国が「最低基準」として制定したのが建築基準法(以下、基準法と略します)です。早く、安く、高い技能がなくても家がつくれるようにという趣旨であったため、古来大工が伝えてきた、高い技術でじっくりつくる伝統構法による家づくりは、そもそも基準法の対象ではありませんでした。

高度経済成長期に住宅産業が生まれ、経済効率優先の家づくりが主流になると、大
工の手刻みによる家づくりは稀なものとなり、「伝統構法」として特別視されるようになりました。とはいえ、昔ながらの高い技術を伝える大工たちは、今なお全国各地方で地道に木の家づくりに携わっています。

基準法の家づくりとは考え方もつくり方も異なる伝統構法が法的に置き去りにされた状態が半世紀も続くうちに、それが最低基準を上回る建築技術であるがゆえに基準法に位置づけられなかったことは、忘れ去られていきました。地震や偽装問題が起きるたびに基準法が厳格化に向かい、規制的な性格を強めていくなかで、伝統構法が違法建築扱いになりかねないという、おかしな事態に陥っています。

一方で、ここ十数年、住宅の量より質に目が向けられるようになり、資源枯渇問題、建設リサイクル、シックハウスといった環境面や、日本固有のものを大切にしようという文化面から、伝統構法を見直す動きが出てきています。自然素材である木、職人の手の技術といった、基準法制定時には学問的に扱うことのできなかったものも研究対象となり、大きな地震時に現代工法とはちがったやり方で耐えた実例を検証するなど、伝統構法を、経験則だけでなく現代工法との比較のうえで客観的に解析、評価する試みも始まっています。2000 年には、性能規定の導入により、構造性能上同等であれば建築確認が得られるようになりました。それが今後、基準法に伝統構法を位置づけることにまでつながっていきそうな兆しも見えてきています。
今までの基準法は基本的に、外力に対して「剛く耐えよう」という思想にもとづいています。外力を「柔らかく受け流す」発想にもとづく技術である伝統構法を、まったく違った価値観の基準法に位置づけるにあたっては、まだ多くの研究と多面な検討が必要です。またそのことがかえって地域性や多様性といった伝統構法の幅をせばめてしまう結果を招かないよう、慎重に事を運ばなければならないでしょう。法に位置づけられることで、伝統構法による家づくりがしやすくなるよう、わたしたちは、行政や研究機関と協力して取り組んでいきたいと考えています。国民の理解を広げるための啓発活動もしていきます。そのスタートとして、今回のフォーラムを開催します。


  日時


7月12日(土)12:50〜21:00
※終演後、20:00より懇親会り


  会場

工学院大学アーバンテックホール(予定)

  内容

・現場からの報告
・「伝統構法」を取り巻く状況の変化
・パネルディスカッション 「木造による多様な家づくりを目指して(仮題)」



 主催
  

これからの木造住宅を考える連絡会(これ木連)

※現時点での構成団体 
職人がつくる木の家ネット/特定非営利活動法人伝統木構造の会
有限責任中間法人日本曳家協会
特定非営利活動法人日本民家再生リサイクル協会
特定非営利活動法人緑の列島ネットワーク


 問合せ

03-5216-3541(日本民家再生リサイクル協会 担当/金井)

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