そこに住む人が幸せに暮らして欲しい。そのための家であって欲しい。そのためにはその地域の気候風土を理解して、大工さん・職人さん(もちろん住む人も)と一緒に考え・つくっていくことが大切だと思っています。
こんにちは。木の家ネットさんに入会を許可されました東京の台東区の浅草で設計事務所と工務店をしている土手加藤材木店です。創業は明治26年で、名前からも分かると思いますが元々は材木屋です。町の工務店や大工さんに材木や建築資材を卸していました。皆さんも良くご存じと思いますが戦後の木材政策や建築基準法の規制により木造住宅が建てにくくなり、特に国産の材木は東南アジアや米材からの輸入品の影響で極端に使用量が減りました。特に東京の都心では防耐火規制によって木造住宅がまったく建てることが出来ないようになり、建築現場に搬入される資材はほとんどが工場で造られた既製品ばかり。これで本当に若い大工職人は育つのか・・・というような疑問がずっと心の中でありました。たしかに工場で造られる家は精度も工期も短いだろうが、それは戦後の高度成長期に始まったハウスメーカーが行えばいいこと。町の工務店は木組みの家の伝統や材木の見立てなどを次の世代に継承をしていくべきと考え、また材木屋や製材工場はもっと材木の魅力を伝えるべきではないのかと考えます。都心で木の家の魅力や木が持つ独特の安らぎを一人でも多くの人に伝えたい。日本文化に欠かせない木の魅力は私達木を扱う人が一つになって発信をしていけば必ず理解されると思います。創業から1世紀を超えて次の1世紀に向けては、山への恩返しのつもりで木の魅力や大工職人の育成に取り組んでいきます。このような会に入会が出来て大変うれしく思います。
創業60年になる二代目の畳屋です。畳職人になって40年になります。「一生勉強・日々努力」をモットーに、国産素材で顔が見える作り手と協力して畳を仕上げています。
「設計から大工まで」をうたい、良質な木の家づくりを提案しています。東京でも建てられる標準的な住宅、基本を踏まえながら自由さも兼ね備えた茶室、こだわりの和食料理店などの新築工事・改修工事をしております。
松、杉、檜、欅等の国産材を使った、手仕事で造る住まいや冠木門等を手掛けてきた。この木と土を使う日本古来の工法で造る家に優るものは、私の中には他に無い。木造りの真の良さを、後世に残したい。木の家が大好きな私の思いである。
木や土や紙などの自然素材の特徴を生かした木組み土壁の家づくりを、建て主直営というスタイルで20年間続けてきました。設計者として、建て主さんと大工さん、左官屋さん、瓦屋さん、建具屋さんなどの腕と意識と人柄のよい職人のチームとの直接の関係を結ぶお手伝いをします。
町場の大工として、施主との信頼関係を大切にしながら、手抜きをせず、誠意を持って木の家づくりをしています。きっちりとした精度のある刻み、弟子・下職の皆さん・設計士とのチームワークが私の強みです。
自然素材の販売と施工例のショールームを兼ねた店を開いています。本物の素材、伝統的職人技術、昔ながらの家づくりを大切にし、安心できる住まいを安価に実現するため、“2人3脚の家づくり”を提案しています。
1)東京の山から、良い木、良い木材をご提供するために、森林を守るため杣人(そまうど)の技の継承となる山仕事をおこなっております。2)育った樹を、快適で住み心地の良い住宅になる木材にするために、長く培ってきた技と目を活かして、製材しています。3)再生可能な資源である木材の有効活用として、環境にもやさしいものづくりを心がけながら、100%無垢材の家づくりにも取り組んでいます。
すまいはその土地の気候風土を熟知した人の知恵の結晶。日本の伝統的木造技術は世界に誇れるものです。作り手の思いが詰まった家は住み手にとっても長く大切に住める愛着のもてる家となるはず。材料の特質を活かした「本物の家」を作りたいと常に思っています。
現在、「木材流通における情報の非対称」というテーマで、木材流通における需給間の情報ギャップに関して研究を行っております。研究のきっかけは、持続可能な資源かつ地域の自然・伝統を支える樹木及び木材の適切な利用が行われていないことに関心を持ったことでした。以前は土壌についても研究しておりました。
環境との関りの中で住まいや住まい方が語られることがとても大事な時代になりました。伝統的な木の家造りは、この自然豊かな日本の風土の中で育まれた環境と折り合いつけていく知恵がつまっています。その知恵をこの現代に捉えなおし、自然との交歓ができるよう、住まいの周辺まで含めた環境のデザインをすすめていきます。
住まいは、丈夫で長持ちであること。シンプルであること。継承されてきた大工技術を基に現代の知恵を生かし、住まう人・設計する人・作る人が共に考え、作れる家づくりを目指しています。