09 シックハウス

担当:勝見紀子(アトリエヌック)

自然素材でつくられた家には、強制換気義務除外を!

ここではシックハウス対策に係る法令に対しての回答が集められている。
平成15年に施行され、すでに定着したかに見えるシックハウス法だが、全ての住宅に換気を強いる点に対する反発が、回答の大部分を占めた。
また、有害物質に対する規制強化を、という意見も少なからず上がった。

1.伝統構法など、自然素材でつくられた家は、
 強制換気義務を除外してほしい!

① 「誰のための法律なのか?」
〜そもそも住み手のことを考えて作られた法律なのか疑問

・施主の立場に立っていない法です
・建材業者が売りたいがために基準が使われている
・国民の健康を考えた、レベルの高い議論をしてほしい

② 「はじめに換気扇ありき?」
〜換気扇をつけさせるがための施策かと思えるほど

・そもそも換気扇ありきの法律です
・どれだけ材料などの作り方使い方に力を注いでも、換気扇を設置しなければなりません
・多少ホルムアルデヒドがでてもかまわない、あとは換気扇が何とかしてくれる、との考え方

③ 「気密住宅特有の問題では?」
〜気密住宅を奨励した結果、そのような建物で換気不足となっただけ

・高気密高断熱型住宅において取り入れられるべき基準
・高気密高断熱化を促し、24時間換気をするのは、本末転倒
・24時間換気をしないといけない高気密住宅と、その必要の無い住宅は明確に分けるべき

④「お金とエネルギーの無駄」
〜必要とも思えない換気扇の設置と運転に、費用と電力がかかる

・窓を開けたら済むことなのに、余計な費用がかかり困っている
・自然素材だけの建物なのに、無駄な換気扇を入れる事は、エネルギーとお金の無駄遣い
・実際に24時間、換気扇を回しているユーザーはほとんどいない

⑤「持込み家具は住み手の責任範囲」
〜有害な家具を持込むかもしれないからと、建築を重装備にしていくのはやりすぎ

・持込む家具については、住まい手の自己責任としてほしい
・有害物質は持込む家具からも・・・という理由で規制するのは、法の趣旨を逸脱している
・自然素材の家の住まい手は、皆素材に対して意識が高く、家具や調度・食器や玩具にいたるまで素材を選び生活しています

⑥「家具の素材にこそ規制を」
〜多くの家具の材料に、有害物質が使われていることを放置している

・むしろ家具等に使用される材料の方を規制すべきではないのか
・建築物を取り締まるより、使っている素材を見て家具を取り締まって欲しい

⑦「自然素材の家に24時間換気は不要」
〜自然素材の家ではシックハウスにならない

・自然から造られるものを使っていれば、シックハウスという病気にはならない
・化学物質を塗りまくった素材の判らない建材を使うことが問題なのであって、従来の日本建築では起きなかったこと
・新建材を使用せず、木・土・紙・石という自然素材で構成されている方法でしか住宅を建設出来ません(化学物質過敏症の方)

〜なぜ全てに換気扇?

・無垢の木や土を使うのに、なぜ換気を強制?
・窓も十分にとっているにも関わらず、全部屋に換気扇をつけなければならないのはなぜ?

〜換気扇、給気口の素材に違和感

・土壁に穴を開ける事、素材の違うプラスチック製品が非常に目立つ事などに違和感があります
・給気口だけが自然素材でないので、違和感がある

〜シックハウス法から自然素材住宅除外を!

・自然素材で構成されていることが明らかであれば、シックハウス法の適用除外にすべき
・合板、接着剤不使用の建築に対しては、除外するなどの特例があっても良い
・ケミカルな素材を使わない伝統工法は換気設備を除外すべき
・有害物質が出ない材料を選んだ人には、24時間換気は強制しない

2. 正しい視点で規制を!

① 「規制の対象が違う」
〜微量だからと、有害なことがわかっている建材の製造を許し、家をつくる側に規制をかけている状況

・有毒な空気を屋外に出すのではなく、元から絶つ法律になっていない
・建物を規制する前に、食品、薬剤と同様、材料を規制すべき。規制の対象が全く筋違い
・ものを大量に安く生産する側には何の処罰もなく、住宅を作る側だけを縛るなんて

② 「規制物質の強化を」
〜規制が不十分。元を断つにはもっと広く規制をかけ、抜け道をつくらない

・ホルムアルデヒドを禁止しても他の代替物質が使用されるだけ
・特定している化学物質が少なすぎる。他の物質を代用しており、かえって問題が複雑化
・さらに品目を見直し科学物質の排除に努めてほしい

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