15 相続制度

担当:松井郁夫(松井郁夫建築設計事務所)

相続税法が日本の原風景をこわしている面もある

日本の税法の中で、相続法ほど建物の維持や土地の形状に影響を与えるものはありません。相続税の運用によって壊されていく「原風景」に異議を唱える意見が多くありました。

1. 町並み保存や地域文化の継承のために相続税法の緩和が必要

①歴史的な美しい町並みが壊される税法はおかしい

②土地の細分化が進むことは、住環境の破壊につながる。

上記意見に対して、

③相続で親の資産を子が受け継げないようにしたほうが、貧富の差が生まれなくてよい。

との意見もありました。

また、税法の周知や的確な施行を相談する場がいないや、このままでは社会的な財産として価値のある家まで失い、生活共同体が維持できなくなることを指摘する声がありました。

2. 世代を超えて住みつづける仕組みや相談窓口が必要

①二世代三世代が住み続けられることは町にとっていいことだ

・このままでは伝統構法の家は残らない。
・コミュニティーが壊されることの無いようにして欲しい。

上記意見に対して、

②相続がしにくい状態で長寿命の家づくりは無意味

という否定的な意見もありました。

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