「集団地の家」:石巻市十三浜の古民家現地再生

集団地の家は石巻市北上町十三浜の地にある。この地域は1896年に明治三陸大津波によって大きな被害を受けている。沿岸部にあった集落はその後の1933年の昭和三陸大津波により被災し、高台へ集団移転した。A邸は元々は沿岸部に家があったが明治三陸津波で家が流されたため、現在の高台に移転した経緯があり、その為2011年の東日本大震災の津波被害は避けられた。地盤も良いこともあり、地震の被害も壁の漆喰など軽微なもので、戦後すぐ建て替えられたものだが構造的には問題なかった。元々、屋根は天然スレート葺きで、当初管理が大変なので金属板に葺き替えを予定していたが、スレート職人との出会いがあり、痛んだ箇所中心に全体を補修したが予定より安く仕上げることができた。長期優良住宅先導事業の既存住宅等の改修部門の補助事業で木造建築病理学「既存ドック」システムに申請し、H23年度採択され、それに基づく改修再生工事となった。

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