坂田さんと木樂蔵入り口にある看板
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木楽蔵:工務店で木の自然乾燥

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近くの山の木で家をつくることを 可能にする人間関係づくり

工務店に木を自然乾燥させるスペースが

会場風景

材木屋さんのイベントに来たかのような錯覚を覚える。桟積みにされた材木。その横で団扇づくり、かき氷、木工体験、土壁塗り、輪投げなど・・・。大津市内から車で30分はかかる山の中に、大勢の人がつめかけ、思い思いに楽しんでいる。 ここは坂田工務店の作業場だ。ふつうの作業場と比べると倍のスペースがある。ここで、今は住宅3棟分の材木をストックしている。名付けて「木樂蔵」。今後、このストックは5棟分にまで増やしたいということだ。

会場案内図。屋外にもテントが出て、木のおもちゃなどを販売。会場までの道には、何人かのスタッフがずっと道案内をしていました。

「人工的に熱をかけて乾燥させるのでなく、木が育ってきたようにゆっくりと時間をかけて木を乾燥したいので、こんなスペースをつくりました」 伐採後は山で三ヶ月間葉枯らし乾燥をしてから搬出、製材そして半年ここで寝かせることによって含水率は30%台にまで落ちていく。が、それは本来、製材所や材木店ですることではなかったのか?

木樂蔵に積まれたたくさんの材。出番が来るまで、こうしてゆっくりと乾燥していく。

「よい木の家づくりは、木を選ぶことから始まります。その原点にさかのぼろうとしているだけのことです」  売れるか分からない材をストックしておくことは、製材所や材木店にとってはリスクになる。人にそのリスクを背負わせるよりは、まずは自分でやってしまおう。それが坂田さんの姿勢だ。

木樂蔵から生まれた新たな縁

木のことを説明する坂田さん。

「実際に行動をおこしてみたら、山の人にも、製材する人にも、住まい手にも、分かってくれる人がでてきました」 そこから、新たな人間関係が動き始める。

伐採体験で切り出した木が、自分たちが住む家の材になる。

大津近辺の、木の家のつくり手のネットワーク「ひとときネット」の仲間たちと近くの山の木で家をつくろうとしはじめた時は、滋賀県産材といっても三重県境の山まで行って求めていたのだが、こうした実践を積む中から「大津の森の木で家を建てよう!」プロジェクトをたちあげるきっかけが生まれた。坂田さんの姿勢を見て声をかけてきた大津林業事務所の職員さんのなかだちで、山から木を出さなくなっていた山主と縁ができた。こうして、いよいよ地元の木での家づくりが可能となったのだ。

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木工教室、竹と和紙を使った団扇づくり、壁塗り体験。