速報 11/28 B棟都市近郊型 実大振動実験

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兵庫県三木市のE-ディフェンスで、建築基準法伝統的建物の実大実験が行われています。これは、これまで建築基準法での位置づけがあいまいだった伝統構法の耐震性能を検証し、ここ三カ年で伝統構法のための法律を整備しようという、国のプロジェクトの一環として行われたものです。


E-ディフェンスとは、阪神大震災の後につくられた施設で、実物大の建物を振動実験台の上に載せて、実際の地震波と同じ力を入力を与え、地震の時の構造安全性を実際に確かめてみることができるという、世界初の大掛かりな施設です。その実験施設で、伝統的建物の都市近郊型、より部材断面の大きな地方型の2棟を揺らすのですが、11/28、都市近郊型に阪神大震災の時に神戸海洋気象台で観測された地震波を加振する実験が行われました。(都市近郊型のB棟、地方型のA棟の図面は公開実験で配布された資料の3ページ目、4ページ目あります)

伝統構法については「弱い」という人も「いや、粘り強くて強いんだ」という人もいますが、実際どうなの?ということを確かめる初めての実験であり、木の家ネットの関係者一同、大いに注目して見守ってきました。つくり手の中には、実験をどのようにするかを考える委員に実務者として参加しているメンバーもあり、実験後の損傷情況をたしかめるチームにも、木の家ネットの大工たちが多く入っています。実際に関わっているメンバー以外にも、この実験を全国から見学しに来るメンバーもいます。

結果としては、前日に行われた建築基準法で想定する大地震(震度6弱)程度の地震波を与えた時にも、基準法で求めらる性能を立派にクリアする結果が出たと聞いています。公開実験は想定以上の大きな地震である神戸海洋気象台の地震波で行われましたが、前日に震度6弱というダメージを受けた上でありながらも、大きく傾いたり、部分的な損傷があったりはしたものの、最終的には、倒壊することはありませんでした。詳しくは、これからの委員会での分析を経ないと分かりませんが、大まかにいえば人命が守られ、補修すれば対応可能な範囲であったようで、関係者一同、安堵しました。

実際に実験を正面から見ていたメンバーの感想を紹介します。「見ている時は一瞬のことだったので、よく分かりませんでした。帰ってからビデオを見たら、揺れている間はけっこう変形していましたが、揺れ終わった時にはすっくと建っているので、安心しました」「揺れる時にはけっこう大きく傾くけれど、最終的にはちゃんと元に戻る。柳の木のような伝統構法の特徴がよくでていたと思います」「よっぽど大きい地震が来たら、まずは後で補修が可能な土壁が地震力を吸収してひび割れたり落ちたりして軸組を守るって親方に習ったけど、伝統構法の地震に対する構えって、やっぱりそうなってるんだね〜」また今週、12/4木には、部材断面のより大きい地方型の実験があります。また事後に報告しますので、どうぞお楽しみに。

さて、百聞は一見に如かず!ということで、木の家ネットのメンバーが撮って来た映像をご覧ください。12秒。あっという間のできことです・・

なお、E-ディフェンスや住木センターでも、正式な映像を後日公開するそうです。公開されましたら、またこのページでおしらせします。

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