建て込んだ住宅街に建つ住宅である。周囲からの視線が気になるので、板塀で周囲を囲んだ。そして、居間の部分をくぼませ、室内からの庭が広く見えるようにした。台所を南に配置し、庭を見ながら料理するのが夢であった。

農園と果樹園に囲まれた風通しの良い立地に、風にあそぶ石場建ての家はあります。
南北に長い敷地の形状に合わせた建物の形は、棟から出し桁の軒先へとつながる屋根勾配と日射・通風を素直に受け取れる招き屋根型の高窓へとつながる2つの形から成り立っています。
縦張りの西川杉の外観は、果樹園の緑とも馴染みよく、時間の経過とともに益々味わい深いものとなっていくことでしょう。
木造軸組構法 土塗壁+落とし込み板壁 2階建て 30坪

暖かい雰囲気に包まれた、築40年近い木造のプロテスタントの教会のリノベーションです。

伝統のある教会がどなたにとっても過ごしやすい場所となるように【バリアフリー】、【感染症やシックハウスの対策】を重視してリノベーションを行いました。
経年で劣化している壁紙はエコクロスに貼り替えたり、使いにくかった押入タイプの収納をオープン収納に変更したりと、全体を明るく、フレッシュな空間に更新しました。可能な範囲で耐震性能も補強しています。

どの部屋からも緑が眺められる、四季を感じる住まい

緑豊かな高台の住宅地に建つ新築の木造住宅です。リビングから庭をより身近に感じられるように幅4尺ほどの土間【えんがわ】を取り込んでいます。
気候の良い時期には建具を開け放して清々しい空気をめいっぱい味わったり、寒い季節には暖かい室内から冬景色を楽しんだり。そんなふうに何気ない日常を楽しむことができたらと思っています。

漆喰で包まれたLDKには、防音の板張りのスタジオ(ピアノ室兼ホームオフィス)や高さを抑えた落ち着いた和室がつながり、それぞれの窓からも違う景色を見ることが出来ます。

熊本地震で被災した家である。標高は2m。過去津波で浸水した。ハザードマップでも浸水3mである。熊本平野の中心にあり、逃げても高台には行きつかないし、高い家もない。我が家の小屋裏から入母屋屋根を伝って屋根に上がり、ヘリコプターを待つ。

敷地南に小高い丘があり、その下に小川が流れている。緑と小川の水を通した風を大きな開口部から取り入れ北の窓から逃がす。北道路はバス通りとなっているので、厚みのある面格子を設置した。移動中のバスから家の中は覗き込めない。

林業と農業を営む。谷から吹く卓越風が北の窓から抜けていく。薪スト―ブの燃料は自分の山の木の廃材である。山の木を多量に使用したが、木だらけにならないように、適宜に漆喰を壁に使った。・南は山がつらなる借景となる

歴史的な街並みと現代建築の密集する埼玉県川越市の街中に、自然を楽しむ街の家はあります。
コンクリートの建物やアスファルト舗装を横目に、敷地全体に表土を残し、落葉樹や草花、菜園、浸透池など潤いのある大地づくりに欠かせない要素を持ち合わせています。

割栗石と小松石にてつくられた石場建ての床下には一年を通して程よい風が流れ、バッファーゾーンとして機能する外構ともなじみ良く、露出させた土の上には再利用した古茅を敷いて仕上げています。骨組みは近くの山で育った西川杉や西川桧を手刻みで加工し、古材と共に適材適所に配慮しながら組み上げ、長きに渡り維持管理のし易い伝統的な構法としています。板張りの外観からは、防火上は大丈夫?と時々質問をいただきますが、断熱性の高い木材は実は燃え抜けしにくい材料であり、防火規定にも適合しています。

今後経年変化で木材の色は深みを増し、大地や歴史的な地域とも馴染んでいくことでしょう。

木造軸組構法 落とし込み板壁 平家建て 27坪

約31坪の2階建て住宅です。
吹抜けがリビングを明るく照らします。

愛知県津島市に建つ、延べ約30坪の木組み土壁の家です。
住まい手は、ご夫婦と三人のお子さんの五人家族です。
住まい手のAさんご家族に初めてお会いしたのは今から四年ほど前。当時建築中の現場にご案内し、無垢の木に触れて頂きながら、木組みと土壁の特徴や魅力についてお話しさせていただきました。
「あの時の杉と檜の香りが本当に心地よくて、子供達も絶対に木の家に住みたい! と大はしゃぎだったんです。」と話されます。

この家の設計のポイントの一つは、リビングに隣接してクラフトルームを設けたこと。
Aさんご家族はみんな大のクラフト好き。木工や革細工など、いつも何かしらものづくりを楽しんでいらっしゃるご様子。ですので、みんなで使える4メートルの長い作業台カウンターがあるクラフトスペースをリビングに隣接する案を提案いたしました。
隣のクローゼットの一角には、クラフトに使う道具や材料のストックスペースを。また、外でも作業ができるように、南のデッキへの出入り口も設けました。
リビングの南側がダイニング。そして、親子でお料理を楽しめるように、キッチンはやや広めにしました。キッチンへの導線は玄関から食品室を通り抜けるショートカットのルートもあり、日常の生活では便利さを感じていただけるのではなでしょうか。
一階の北側にはクローゼットとトイレ、洗面所、浴室などの水回りをまとめてあります。
二階には主寝室と子供室(一室は二人でシェアすることに)。また、寝室奥には屋根裏を活かして小屋裏収納もあります。

プランが決まり、住まい手ご家族と一緒に八百津の山へ木材の伐採に出かけました。伐り出したのは、梁に使う太い杉丸太と柱に使う檜の合計4本です。子供たちは幹に手を当てて、まるで木との愛称を確かめるようにして選んでいました。きっといつまでも、この時のことは覚えてくれているでしょうね!
家づくりの主役は家族の皆さん。一生に一度の家づくりですから、是非、家族みんなの思い出に残る、楽しいものにしたいと思っています。

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