敷地面積23.7坪の狭小地に建つ、本郷の家は防火地域内での3階建てのため、耐火構造になります。
家族みんなが集まる2階リビングには、一部のスペースを小上がりの畳コーナーとすることでくつろぎの空間になりました。
また、2階リビングには木曽ヒバを使用したテレビボードやナラのワークスペースなど造り付けの造作家具が多くあり、収納も充実しています。
キッチンは面材に木曽ヒバを使用してサイズや形をお施主様のご希望に仕上げたこだわりのオーダーメイドキッチンになっています。
フローリングは温かみのある淡い色合いのカバを使用して、壁や天井の内装材には木と相性の良い塗り壁の珪藻土をチョイスすることで、より木の家らしさが引き立ちます。
外壁には、自然素材の左官材のそとん壁を使用して、玄関ポーチはモルタルの洗い出し仕上げにして、玄関まわりは植栽をすることで落ち着いたやわらかい雰囲気の外観になりました。

東京都国立市に建つ、延べ約29坪の木組み土壁の建物です。
一階は子供達が楽しく音楽を体験できるミュージックスクール。そして二階が音楽家 山下真木子さんの住まいです。彼女は子供のための曲の作曲や、NHKの幼児番組の音楽を担当するなど、子供の感性を育てる音楽活動を熱心進める音楽家です。
“ミュージックドーナツ”とは、楽しく歌い、遊び、音楽を奏でる体験を通して感受性を育てる音楽教室です。そして、そのイメージは子供達が輪になってつながり、みんなで歌って踊って楽しむ、というもの。
ですので、レッスンのための空間は・・・、そう! ドーナツのように丸いホール、真木子さんからのリクエストです。建物の中央に直径4.5メートルの丸い部屋をつくり、その周りにオフィスや楽器庫などを配置しました。
ホールの床には、子供達が安心してのびのびと楽しめるように畳を敷いています。畳は柔らかいのでころんでも大丈夫。素足に心地良く滑りにくいので、飛んだり跳ねたりする空間にはうってつけ。これも彼女の、子供たちへ向けた心遣いからの発想です。
さらに、この建物に必要な性能。それは近隣に対しての防音です。子供達が元気に大きな声で歌ったり演奏する音を外に漏らさないためには、やはりここでも“土壁”を採用することにしました。
土壁には蓄熱や調湿だけでなく、大きな音を遮断する働きが有ります。それをこの音楽ホールにも活かすことにしました。また合わせて、準防火地域に必要な防火性能も備えることができるので一石二鳥です。
二階はリビングダイニングとキッチ、仕事室、寝室、そして水回りをコンパクトにまとめました。
外観は真っ白な左官壁で、その上には三角の屋根が乗っていて、一部は天然スレート(石板)で葺いています。
人通りが多い通りに面するこの建物が、国立市の新しいランドマークになったら素敵だなと思っています。

御施主様と一緒に、月山が眺望できる土地探しから始まり
伝統構法での木組みで完成した住宅、山形県内の住宅建築では、ほぼ絶滅状態にあった
土壁での施工も実現できました
建具、家具、キッチン及び収納全て自社施工です

2階リビングの天井全体を勾配天井にすることで空間を広く感じられるようになっています。
勾配天井を支える国産杉の登り梁は表しとなっているため、より「木組みの家」を感じることができます。
また、リビングの勾配天井を利用してロフトを設けることで大容量の収納スペースも確保しました。
フローリングには無垢のカバをチョイスしてリビングを温かい雰囲気に演出しています。
1階には、旦那様のご趣味に合わせて茶室をイメージした和室になっています。
奥様がこだわったキッチンは桧の面材を使用したオーダーメイドキッチンにしました。
キッチンの床はタイル張りにして、お手入れがしやすくなっていますし、背面には造作の大容量の収納スペースも設置しました。

サスティナブル先導事業(気候風土型)の補助金を受けた住宅です
木曽川近くの由緒ある明源寺の庫裏として建築
愛知県産のヒノキとスギを使用
石場建て土壁の家です
外部木建具、内障子、簾、葦簀、太陽熱温水器、薪の風呂窯利用
薪ストーブは、杉浦溶接特注品

長らく待っていただいた綾部の由緒ある神社の手水舎、木工事終了。手水鉢は綾部藩初代藩主の九鬼さんが奉納した自然石をくりぬいた野趣のあるもので、400年前の人が楽しみながら選ばはったんやろうな、と想像すると楽しくなる。この手水舎の蔦石に御影の切り石が据えなおしてあったことやすぐ横には地元の方が奉納した超立派な四方転びの手水舎があることから、目指すは行の草、控えめですっきりした姿。もとは柱だけ磨き丸太の予定が、再考して桁梁も丸太に変更。板金屋さんは氏子の方で、予算の都合で立平葺きの予定だったけど、建屋を見て「平葺きにします!」とのうれしい言葉。病気仲間やね。社寺や古民家、地元の方々が途方もない期間大事にされてきて、その思いの積み重ねの上で初めて残っているということ、それを今引き継ぐときに大工として関わらせてもらっているということ、あらためて背筋が伸びる思いです。

母屋の敷地内に子育て中の家族が暮らすハナレです。地域のもの・日本のものにこだわり、木材は主に天竜産の杉やヒノキ、家具には森町の椎の木を利用しました。住まい手や地域の人達と一緒に竹小舞を編み土を塗った土壁。呼吸する土壁と無垢材が心地よい木と土のハナレです。

愛知県知立市に建つ約45坪の木組み土壁の家です。
住まい手はお若いご夫婦と、まだ幼い三人のお嬢さん。
敷地は北側の川に向かって緩やかに下る農地の中にあって日当りがとても良い場所。北側に開けた眺望がこの土地を見た時に感じた魅力ポイントの一つです。
敷地面積は約150坪。広いお庭では野菜づくりも楽しみます。
この家の中心は薪ストーブのあるリビングです。
リビングとダインニングに接してアトリエがありますが、ここは奥様の創作の部屋。
“ 楽しい仕掛け ”の絵本などの制作をされています。仕切りの戸を閉じたり開け放つことで、籠って没頭したり、時にはのびのびと気持ちを解放して創作できる空間です。
作業性を良くする為に、吹抜けにして北面の開口を高く大きめにとることで、照度の安定した天空光を取り入れました。また、画材や作品の収蔵の為に、吹抜け壁の一面を収納にしました。

この家は暮らしの場であると同時に、野菜を作ったり創作活動のための “ 働く家” でもあります。

かぞくの小屋。

アウトドアの道具やご夫婦の趣味のための空間。将来は子どもたちの隠れ家にもなるかもしれない予定で、梁の上に床を作ることを想定。
自然乾燥の杉板で囲われた天窓のある気持ちのいい土間空間に仕上がりました。

© 2024 kino-ie.net. All Rights Reserved.
linkedin facebook pinterest youtube rss twitter instagram facebook-blank rss-blank linkedin-blank pinterest youtube twitter instagram