名称と事務局所在地
名称: 一般社団法人 職人がつくる木の家ネット
事務局所在地: 〒711-0906 岡山県倉敷市児島下の町5丁目7-3 児島舎内
メールアドレス: jimukyoku@kino-ie.net
Tel: 086-486-5464
このような会です
国産材を使い、日本の伝統の家づくりを活かした木の家づくりをするつくり手の集まりです。
・国産材、近くの山の木を使います。
・大工さんが一棟一棟、つくります。
・木と木を組んでいくことで構造体をつくります。
・木以外にも、環境に配慮した素材を使うことを心がけています。
大工、工務店、建築士をはじめ、木材産地、左官、建具職人などさまざまな職種の人がいます。
地域別のつくり手リストをご覧ください
・住まい手の方との「顔の見える関係」を大事にしています。
・全国のつくり手同士のつながり、ともに活動する場でもあります。
・木の家づくりがしやすい世の中にするための運動もしています。
・このサイトで「職人がつくる木の家づくり」に関する情報を発信しています。
・木の家づくりをとりまく最新の状況も随時伝えていきます。
目的と事業
当法人は,国産材と環境に配慮した素材を使用し、自然と共生してきた日本の木造住宅文化と技術を継承し、職人と住まい手が、顔の見える関係で家づくりができることを目的とし、その目的に資するため,次の事業を行う。
(1) 日本の木造住宅の工法および居住性に関する調査および研究
(2) 日本の木造住宅の工法および居住性に関する広報活動
(3) 日本の木造住宅の推進及び保存事業
(4) 会員の業務内容の紹介および広報、会員相互の情報共有活動
(5) 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
定款の全内容はこちら
設立趣旨
2001年(平成13年)10月 任意団体として発足当時、発起人発の呼びかけ文誰が何のために?
このたび、国産材を使って、職人が伝えてきた手の技を大切にしながら家づくりをすることに関わる、国産材産地・職人・工務店・建築士が集まって「職人がつくる木の家ネット」というWebサイトをたちあげることとなりました。
これは、日本全国の地域性にねざした「木の家」を次の世代に生きた形で継承していくこと、そして年々「木の家」が作りにくくなっている現在の情況を打開していくことを目的とした運動の端緒として、たちあげるものです。
今の情況をどう見ているか
もともと、家づくりは「地場」産業でした。地元の山の木で、地域に伝わる知恵をもつ棟梁が、木の家を建てる。少し前まではあたりまえだったのですが、それが今では、難しくなっています。
工業製品のような均質性を持ちにくい木造住宅に対する法律的な規制が年々厳しくなっていますし、大学教育では木造の技術をほとんど教えません。家づくりの現場には安価で使いやすい新建材が入り込み、下地に木を使うとしても、その木がどこから来るのか、気にもしません。職人の技能面でも、効率優先で技術を発揮させる必要のない仕事が多く、たまに大工が木を一本一本見て、昔からの知恵を活かして土壁や木組みで建てる機会があっても、そこに法律の壁が厚くたちふさがります。
時代がこのように流れてしまった背景には、高度経済成長期に早く安く住宅を大量生産する必要があって構法の簡略化がはかられたこと、木材輸入の自由化、住宅メーカーや建材メーカーの台頭など、さまざまな要因があるでしょう。
しかし、国産材で昔ながらの職人の知恵を活かして普通の人が住むあたりまえの家づくりをする、ということに関わる私たちがまとまって声をあげてこなかった、ということにも責任があります。
誰に対して、どんなはたらきかけをするのか
「職人がつくる木の家ネット」では、このような現状に対してどう思っているのか、本来の木の家づくりを実践していこうとしている国産材産地・職人・工務店・建築士が集まって、共同のメッセージを打ち出していきます。
住まい手に対して:
日本の風土から生まれたすばらしい木の家づくりがあること、そして、その作り手が身近なところにいる、ということを伝えていきましょう。厳しい現状の一方で、環境意識の高まりや、手仕事の復権、シンプルですぐれたものへの志向は、少しずつではありますが、確実に進んでいます。思いを共有する人と出会うことが佳い家づくりの基本です。この運動をそのような出会いの場にしたいと思います。
行政に対して:
地域にそれぞれに伝わる経験的な知恵に裏付けられた木の家づくりは、全国一様ではありません。それに対し、均一な網をかけて共通の基準をつくってなめしてしまう法律にも問題があります。すぐれた木の家づくりがしにくくなっていくという矛盾に対して、今後、つくり手側から力を合わせて声をあげていきましょう。
木の家づくりに携わる仲間たちに対して:
「木の家づくり」を実践して人たちの間での情報共有、交換等の場をつくっていきましょう。また、潜在的に、あるいは個々人として、「木の家づくり」に関わっていきたいという若い大工や、建築士たちもまだまだ多くいるはずです。次の世代に木の文化を、生きた形で伝えていく広がりのある場をつくれるのではないでしょうか。