農園と果樹園に囲まれた風通しの良い立地に、風にあそぶ石場建ての家はあります。
南北に長い敷地の形状に合わせた建物の形は、棟から出し桁の軒先へとつながる屋根勾配と日射・通風を素直に受け取れる招き屋根型の高窓へとつながる2つの形から成り立っています。
縦張りの西川杉の外観は、果樹園の緑とも馴染みよく、時間の経過とともに益々味わい深いものとなっていくことでしょう。
木造軸組構法 土塗壁+落とし込み板壁 2階建て 30坪
勾配天井のリビングの様子。西川桧の登り梁なりに、涼風が抜け暖気流が巡ります。 外周壁は小舞下地の土塗り壁、間仕切壁と天井や床は西川杉です。調湿に長けた心地よい空間です。
南面するリビングと2階は、引き込み戸で開放的にもできる。
建具で仕切ることも一体も可能なL・DK。
季節や用途により、引戸で空間を仕切れる階段室。ストーブの暖気流は2階を巡り、この階段から1階へ戻っていく。
高床部分の床下は、縦格子で内外を緩やかにつなげている。
竹小舞下地土塗壁の荒壁塗りの様子。
ダボ入りの落とし込み板を建て込んでいる様子。
設置した自然石の即時沈下を防ぎ安定させるため、「よいとまけ」をしています。 構成は、砕石柱状改良+割栗石+安山岩です。コンクリートを使っていないため、エンボディドカーボン(製造時の二酸化炭素)に配慮した仕様です。